「暴落しても平気なメンタルが欲しいです」 「鋼の心臓を持っているんですね」
そう言われるたびに、私は苦笑いする。 鋼の心臓? とんでもない。
私の心臓は、皆さんと同じ「ガラス製」だ。 資産が減れば怖い。吐き気もする。 暴落した日の夜は、布団に入っても動悸が止まらず、天井を見つめたまま朝を迎えたことだってある。
私はかつて、投資で**「1000万円以上」**を失ったことがある。 流行りの新興国投資(アフリカ関連企業の株)に手を出し、欲に目がくらんで大火傷を負ったのだ。
今日は、教科書には載っていない「投資のリアルな痛み」と、それでも私が退場せず、7500万を築くまで這い上がれた**「たった一つの行動」**について話す。
「アフリカの夢」で1000万が消えた
まだ資産が少なかった頃の話だ。 私は「S&P500なんて退屈だ。もっと早く、もっと大きく稼ぎたい」という欲に支配されていた。
そこで目をつけたのが、当時話題になっていた「アフリカ市場」だった。 「これからはアフリカの時代だ」というインフルエンサーの言葉を信じ、よく知りもしない企業に巨額の資金を投じた。
結果は悲惨だった。 株価は暴落し、損切りもできずにズルズルと持ち続け、気づけば1000万円以上が電子の海に溶けていた。
公務員の年収の数年分だ。 血の気が引く音が聞こえた。 仕事中も上の空になり、トイレの個室で何度も頭を抱えた。 「あの金があれば、何ができた?」 後悔と自己嫌悪で、押し潰されそうだった。
私が現在、堅実な「S&P500」と「超大型株」しか買わなくなったのは、この時の**「地獄」**が骨の髄まで染みているからだ。
恐怖を消す方法はない。あるのは「集中」だけ
暴落時、よく「アプリを消して気絶しろ」というアドバイスがある。 だが、実際に巨額の金を失っている最中に、そんなことは不可能だ。気になって見てしまう。
私がその地獄からどうやって精神を保ったか? 答えは**「仕事への没頭」**だ。
幸い、公務員の現場は忙しい。 目の前の業務、理不尽なトラブル、書類の山。 これらに無理やり意識を向け、強制的に「相場を考える時間」を消した。
家に帰れば不安で眠れない。だからこそ、昼間は死に物狂いで働いた。 皮肉なことに、投資で失敗している時ほど、本業の成績は上がったものだ。
「投資家」である前に、我々は「労働者」だ。 相場がどうなろうと、毎月決まった日に給料が入ってくる。 この**「労働というセーフティネット」**があったからこそ、私は狂わずに済んだ。
それでも「バーゲンセール」には参加せよ
1000万を失い、眠れない夜を過ごしても、私が絶対に辞めなかったことがある。 それは、**「暴落時に買い向かうこと」**だ。
これが、私が7500万まで資産を戻し、さらに増やせた唯一の理由だ。
株価が暴落している時、市場は恐怖に包まれている。 誰もが「もう終わりだ」と叫び、株を投げ売りする。
その時、私は震える手でスマホを握りしめ、自分に言い聞かせた。 「今がバーゲンセールだ。感情を殺せ。機械になれ」
怖くないわけがない。 「もっと下がるかもしれない」という恐怖で指が止まりそうになる。 だが、勇気を振り絞って「買いボタン」を押す。
これができるかどうかが、凡人と資産家の分かれ道だ。 知識ではない。**「蛮勇(ばんゆう)」**に近い勇気だ。
まとめ:傷だらけの勝者になれ
投資は、スマートなゲームではない。 泥臭く、時には大怪我をして、眠れない夜を乗り越えた者だけが勝てる「我慢大会」だ。
私が7500万を持っているのは、私が賢かったからではない。 **「1000万失う痛みに耐え、それでも市場から逃げず、買い続けたから」**だ。
もし今、あなたが含み損を抱えて眠れないなら、安心していい。 それは、あなたが**「本物の投資家」**になるための通過儀礼だ。
仕事に没頭しろ。 給料を待ち、その金で、震えながら買い向かえ。
その傷跡の数だけ、君の資産は強くなる。

コメント